日本三景・天橋立を望む 新ワーケーション施設 今春にオープン!
天橋立をはじめ、観光スポットや豊かな自然に恵まれた京都府宮津市。そんな絶好のロケーションのもと、新しい働き方やビジネスを見つけてもらおうと、宮津市は「市内まるごとワーケーション」をコンセプトに、施設の整備や企業等の誘致、整備補助事業などを展開しています。その拠点となる前尾記念クロスワークセンターMIYAZU(同市鶴賀)が今春オープン。
サテライトオフィスやワーケーションの拠点など、さまざまな使い方ができる新しいスタイルのテレワーク施設。宮津駅から徒歩7分。目の前に青い日本海が広がる好立地にあり、周辺には市役所や飲食店、複合商業施設など仕事や暮らし面の環境も整っています。
施設紹介
施設は旧前尾記念文庫を改修。2階建ての建屋にレンタルオフィス8室(22~36㎡)があり、各部屋に無線LANやエアコン、AC電源を備えています。多様な働き方に対応できるよう、スマートロックで24時間の出入り、利用が可能。コワーキングスペース(利用時間は午前9時~午後9時)は入居企業や会員利用のほか、有料での一時利用もできます。個別ブース席もあり、共用部分にはプロジェクターやウェブカメラ、シャワー(有料)やトイレも完備しています。
レンタルオフィスは、ガラス張りの吹き抜け空間になった中庭を囲むように配置。開放的な雰囲気のコワークスペースには、テーブルや椅子を配置し、入居する企業や地域の人などさまざまな人たちが交流できるようにしています。
月額料金は、面積によって2万2000円~3万3000円(別途月額1000円光熱水費が必要)。応募要件は法人(個人事業主は対象外)で、5年以上の施設利用計画があり、年間延べ利用人数が40人以上であることなどが条件。進出支援金として、市外からの入居企業には1社100万円を交付する制度を設けています。
詳しくは市企画課にお問い合わせください。
◇お問い合わせ
宮津市企画財政部企画課 定住・地域振興係
TEL:0772-45-1607
まち全体をワーケーションのフィールドに
民間事業者の参入も相次ぐなか、今後の期待や展望について、宮津市長の城﨑雅文からのメッセージです。
新たな価値の生まれる施設に
地方創生や地域共創と言われる中で、地元に若い人が働きたい職種や業種、たとえばプログラマーのようなIT系の仕事があまりないという課題がありました。それが新型コロナウイルスの流行で変わろうとしています。リモートワークの割合がぐっと上がり、今や当たり前になりました。場所に囚われない働き方なら、地域においても今までなかった業種を呼べるのでは。そんな新しい形の企業誘致として生まれたのが今回オープンする前尾記念クロスワークセンターです。まさにピンチをチャンスに変える発想でした。
海に面した好ロケーションにあり、窓から天橋立が見えるのも一つのセールスポイントです。この地域に今までなかった業態や業種のビジネスパーソンに来ていただき、新しい考え方や発想、地域の人との交流によって〝化学反応〟が起こり、その中から新しいものが生まれるような施設になることを期待しています。それこそがまさに「クロスワーク」ではないでしょうか。コワーキングスペースもイベント会場に使えるようにするなど、そのときそのときで、いろいろアレンジして自由に使えるようなスペースにしたいと思っています。
観光にグルメ、魅力たっぷりのロケーション
日本海側屈指の観光地ということもあり、宮津市にはもともと企業の保養所などが多く、ワーケーションの素地がありました。リモートワークが当たり前になれば、そういった施設を活用することで、休みと仕事を両立できるようになります。地域のポテンシャルは高いと思っています。
ここには、天橋立に代表される美しい海山の自然があり、魚釣りやシーカヤックなどのアウトドア体験ができます。民間のグランピングの施設などもできました。松葉ガニや寒ブリといった食の魅力も盛りだくさんです。そして、街ですれちがっても、気軽にあいさつしてくれるような明るく、気さくな人柄があります。アクセス面では、大阪からの場合、鉄道でも車でも約2時間で来ることができます
家族で訪れて、お父さんとお母さんは仕事もしながら、ちょっとゆっくり滞在して、お子さんは海など自然の中で遊ぶ。そんな新しい雇用のスタイル、ファミリーワーケーションを試してもらえるような魅力は十分にあるのではないでしょうか。
市内まるごとワーケーション
宮津市では、「市内まるごとワーケーション」をコンセプトに、宿泊や飲食店を対象に、インターネット環境の整備などを補助するワーケーション等受入環境整備事業や、民間事業者のサテライトオフィス、コワーキングスペースの整備を支援する事業を打ち出してきました。こうしたなか、民間の事業者も進出も相次ぎ、ゆくゆくは市内全体がワーケーションのフィールドになれば、と期待しています。
また、多様な働き方の一つとして、都市部で働くスペシャリストを、副業人材として招いて、活躍してもらう取り組みも進めています。人材のシェアリングというと大げさかもしれませんが、多業種で活躍する人材の力をどう地方にどう生かしていくかは非常に重要で、次年度にかけても力を入れたいと考えています。今後、民間のワーケーション施設とも連携して、利用者にワンストップで情報を提供できるような仕組みづくりも考えていきたいと思っています。
制作協力:産経新聞社
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