令和3年も開催!まちを元気づける「宮津天橋立エール花火」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で大打撃を受けた宮津市を盛り上げようと、令和2年(2020)に行われた「宮津エール花火(宮津天橋立エール花火)」。わずか5分という限られた時間ながら、夜空に描かれる大輪の花火に元気づけられた人も多いのでは?観光客の評判も上々で、令和3年(2021)も開催することが決定!今回は、エール花火が行われるまでの経緯と今年度の概要についてご紹介します。
トップ画像提供:@sno_picさん(Instagramより)
感謝と応援の気持ちを込めたエール花火
以前は当たり前だった旅行や移動が制限されるようになった令和2年。日本三景・天橋立がある当地の観光もこれまでにないダメージを受けました。
令和元年(2019)に320万5000人を記録した観光客数は、令和2年(2020)に入ると約106万人減の214万人まで減少。特に、最初の緊急事態宣言が発令された4月と5月は前年度比8割減という状況に。国の「Go To キャンペーン」が行われた9月は前年度を上回ったものの、結果的には昭和35年(1960)の統計開始以来最大の落ち込みを記録することとなりました。
市民はもちろん、多くの観光客も楽しみにしていた天橋立文殊堂出船祭や宮津燈籠流し花火大会も中止せざるを得なくなり、活気が失われた宮津のまち。
「なんとか街を元気づけられることはできないか」
市の担当者や観光事業者たちが頭を悩ませていたところ、全国各地で小規模の花火大会が「エール花火」として開かれていることを耳にしました。
通常、花火大会を実施するには、数千発、多いところで数万発の大規模な花火をあげることから関係機関への許可申請や警備体制の確認など厳しい検査を受けて実施しなければいけません。しかし、火薬類取締法で定められた無許可消費数量である5分間・75発以内であれば、簡易な手続きで実施できるそうです。
そこで、海水浴などで宮津を訪れた観光客への感謝の気持ちと宮津市民や事業者への応援の気持ちを込め、エール花火を開催することに。7月中旬から9月下旬までの土・日・祝日、計29回にかけて、毎回5分間、75発の花火を打ち上げました。
打ち上げ箇所の近隣には事前のアナウンスは行っていたものの特に大きな宣伝をしなかったこともあり、うれしいサプライズとなったエール花火。偶然居合わせた観光客や市民からの評判もすこぶる良く、引き続き令和3年も実施が決定しました。
令和3年のエール花火はいつ・どこで打ちあがる?
令和3年のエール花火は、7月22日(木)~10月24日(日)の約3か月間にかけて開催予定。午後8時30分から5分間、75発の花火が夜空に打ち上げられます。現在全17回の開催が決まっており、いずれも新型コロナウイルスに十分配慮の上、密を避けた状態で行います。
場所も昨年と同じ、「文珠大天橋砂浜」「宮津ととまーと付近」「府中船越砂浜」ですが、打ち上げの日時は事前に公開!詳細なスケジュールは、天橋立観光協会のHP及び宮津市内の各宿泊事業者のHPに掲載されています。
■天橋立観光協会
■文珠荘グループ公式ブログ
■Hotel & Resorts KYOTO-MIYAZUオフィシャルブログ
■橋立ベイホテルブログ
また、3か所から打ち上げられる花火を海の上から楽しめる「宮津天橋立エール花火ナイトクルーズ」も運航予定です。同時期に開催されている「天橋立 砂浜ライトアップ」で美しく照らされた砂浜や天橋立運河も楽しめる贅沢なクルージング。こちらもぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
市担当者は、「新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光も大打撃を受け、観光事業者さんや市民の皆さんが落ち込んでいる状況のなか、このエール花火を通じて、明日への活力につなげていただければ。10月までロングラン実施予定なので、その頃にはコロナも収まっているとうれしい。以前の平穏が戻ったなら、また宮津に来てゆっくりのんびりしていただきたいですね」と語ります。
また今回、宮津天橋立エール花火の運営に携わる天橋立文珠繁栄会会長の幾世健史さんは、「宮津市と観光事業者がひとつになってこの宮津天橋立エール花火に取り組んでいます。宮津は観光の街。コロナで暗い雰囲気が続きますが、この花火をきっかけに元気になってもらえるとうれしい限りです。市民も観光客の方も一緒に花火を楽しんでもらえたらと思います」と取材で答えてくれました。
令和3年の夏は、夜空を見上げて、美しい大輪の花火に酔いしれてみませんか?
<データ>
宮津天橋立エール花火
令和3年7月22日~10月24日の期間中17回(予定)
・7/25~10/24の毎週日曜日:14回
・7/22(木・祝)、8/16(月)、9/24(金):3回
問い合わせ先:宮津天橋立エール花火実行委員会
TEL:0772-22-8030(天橋立駅観光案内所)
※今回の記事では、昨年のエール花火の様子を美しい写真に収めた@sno_picさん、@ryo_sanさん、@7djetさんから画像をご提供いただきました。ありがとうございました!