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和洋折衷の美しい建築・カトリック宮津教会 聖ヨハネ天主堂

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宮津市の街中に立つ美しい教会の名は「カトリック宮津教会 聖ヨハネ天主堂」。明治中期に建てられた、歴史的にも大変貴重な教会建築です。

今もミサが行われる教会として日本で最も古い教会

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宮津市役所の西側に立つ白亜の美しい建物は、1896(明治29)年に建てられた「カトリック宮津教会 聖ヨハネ天主堂」。当時、パリ外国宣教会によりフランスから日本に派遣されたルイ・ルラーブ神父自ら設計し、地元の旧家・田井氏が土地を寄付して建てられた、現在もミサが行われている教会としては一番古い建物です。

和と洋が折りなす美しさ

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この教会が面白いのは建築様式はフランス風なのに対し、堂内は畳敷きということ。現在は椅子が並べられていますが、静寂に包まれた堂内に立っていると当時の人々がこの畳に座り、熱心にお祈りをしていた様子が目に浮かんでくるようです。

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堂内を照らすステンドグラスは全てパリ製。教会を建てた時にルイ・ルラーブ神父がフランスから取り寄せたものだそうで、現在、フランスでもこの技法で作られるステンドグラスは無いのだそうです。

丹後の木を使い、宮津の大工が建てた教会建築

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そして美しいアーチを描くヴォールト天井や飴色に光る柱はすべて丹後のケヤキを使用しています。設計はルイ・ルラーブ神父ですが、建てたのは地元・宮津の大工さんで、1927(昭和2)年に丹後地域を襲った北丹後地震でもびくともしなかったそう。いかに宮津の大工さんたちの腕が素晴らしいかが分かります。

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この天主堂は長崎の大浦天主堂などと並び、日本の古い教会建築として大変、貴重な存在とされています。

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外からでも十分、その美しさを知ることができます。

<データ>
カトリック宮津教会 聖ヨハネ天主堂
京都府宮津市宮本500
TEL:0772-22-3127
開堂時間:月、水、金曜日の13時30分から16時30分
※礼拝中やミサ中は見学をご遠慮願う事がありますがご了承願います。

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