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小さな缶に詰まった海の幸の芸術品・手仕事を守り続ける「竹中罐詰」

缶詰というと、単なる保存食をイメージする人は多いかもしれません。しかし、宮津市小田宿野にある「竹中罐詰」の缶詰は、おいしさと美しさをとことん追求したまさに究極の缶詰。そこにギュッと詰め込まれた、魅力とこだわりをご紹介します。

繊細な手仕事が作り出す、蓋を開けた瞬間の感動

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「竹中罐詰」を代表する商品「橋立印 オイルサーディン」の缶の蓋を開けると、おいしそうな香りとともに、一糸乱れぬ美しさで並べられたイワシが姿を現します。一目見ただけで作り手の真摯な思いが伝わってくるようなビジュアルに、いただくこちらも自然と丁寧に味わいたくなる、不思議な魅力を持つ缶詰です。それもそのはず、「竹中罐詰」が最も大切にしていることは“缶詰の蓋を開けたときの感動”なのだそう。

この美しさを可能にしているのが、熟練の手作業。魚介類の下ごしらえから缶に詰めるまでの工程一つひとつを、今でも機械に頼らず人の手で行っているのです。缶詰が出来上がるまでに多くの人の目に触れて吟味されることで、どの魚にも傷一つない高いクオリティを実現しています。少しずつ異なる魚の形や大きさを見極め、鮮度を保つために素早く、かつ丁寧に並べて仕上げる様子はまさに職人技です。頭側を外にして隙間なく並んだつややかなイワシは、芸術品のような美しさ。そこには効率だけを重視せず、品質にこだわり抜く姿勢が詰まっているようです。美しさ・味わいともにクオリティの高い「橋立印 オイルサーディン」は、宮津ならではのものの本質をとらえたロングライフデザイン産品を認定する“宮津遺産”に認定されています。

厳選素材のフレッシュなおいしさを閉じ込める

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「竹中罐詰」の作る缶詰は美しさだけでなく、もちろんその味わいも魅力。イワシをはじめ、使用する魚介類は全て鮮度にこだわり、新鮮なおいしさを損なわないよう手早く缶詰に。

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油漬けのオイルにも妥協はなく、さらりとした上品な風味が特徴の綿の実から採れる綿実油や、フレッシュで香りが豊かなエキストラバージンオリーブオイルなど、厳選したものを使用しています。このオイルが魚介類の色艶をより一層鮮やかに見せ、さらに味わいや食感を引き立ててくれるといいます。

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オイルサーディンのほかに、子持ちししゃもやはたはた、わかさぎといった様々な魚介類を油漬けにした「天の橋立シリーズ」も人気商品。中でもはたはたやホタルイカ、カキなどは、近海で獲れたより新鮮なものを贅沢に使っています。どれも素材そのもののおいしさとフレッシュなオイルの風味で、飽きがこない味わいのものばかり。料理に使うのもよし、ついついお酒が進むアテとして楽しむのもよしですね。

始まりは祇園の青果商から

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「竹中罐詰」のルーツは、明治41年(1908)にまで遡ります。元々、祇園で青果商を営んでいたことから、扱っていた野菜を長期保存する方法として初代が缶詰の製造に着手したことがきっかけで、缶詰作りへの扉が開きました。当時、天橋立周辺で缶詰に適したイワシが手に入ったことから、1950年代には宮津に拠点を移し、オイルサーディン製造を本格化。食卓の洋食化という時代の流れにも乗って、「竹中罐詰」のオイルサーディンは徐々に人気を獲得していきます。そして今では、その高いクオリティが多くの人に支持され、宮津を代表する名物の一つとなっているのです。

毎日の食卓で大活躍!缶詰を使ったオススメ料理

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もちろんそのまま食べてもおいしい「竹中罐詰」の缶詰ですが、毎日の料理に活用するのもオススメです。下ごしらえ済みなのでそのまま使うことができ、魚介類を手軽にメニューに取り入れられますね。「竹中罐詰」のウェブサイトではレシピがたくさん紹介されているので、ぜひチェックを。
例えば、おつまみなどのイメージが強いオイルサーディンを主食としておいしく食べることができる「オイルサーディンの炊き込みご飯」。ご飯に染みたイワシのうま味と、ショウガやネギの爽やかな香りがマッチした一品です。オイルサーディンは、油ごと加えて炊くのがポイント。

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さらに、大人にも子どもにも人気なのが「オイルサーディンのポテトサラダ」。イワシとジャガイモが、意外にもよく合うんです。粒マスタードやコショウを利かせればイワシの風味がより際立ち、おいしくいただけますよ。
また、缶の蓋を開けてそのまま、コショウやチーズ、味噌やねぎなどを乗せて食べるのもよりお手軽な楽しみ方。お好みの調味料や薬味を見つけてみてくださいね。
妥協のない手仕事が生み出す上品なおいしさを、缶を開けたときの幸福感と一緒に、ぜひ味わってみてください。

<データ>
【WEB販売】
竹中罐詰株式会社

ふるさと納税「ふるさとチョイス」

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