まごころを君に 細見 政司さん
宮津で「輝く人」を紹介する「MY-PLACE」。
(広報みやづ 2021年9月号 No.781)
宮津で働き続けて40年。昔の活気ある宮津へと戻すべく、観光客との玄関口である道の駅「宮津まごころ市」の店長としてエリアを盛り上げます。楽しく働くがモットーな細見さんをご紹介します。
宮津で働き続けて40年。昔の活気ある宮津へと戻すべく、観光客との玄関口である道の駅「宮津まごころ市」の店長としてエリアを盛り上げます。楽しく働くがモットーな細見さんをご紹介します。
細見さんは上宮津出身。旧水産高校(現海洋高校)を卒業後、自動車関係からスーパーへ転職し、食品を扱うプロフェッショナルとして長年のキャリアを培います。
50年以上暮らしていると目につくのが、見慣れた街の変わりゆく風景。「文珠や府中は相変わらず人が多いんですけど、町内は商店街も寂しくなってしまっていて」昔のにぎやかな姿を知っているだけに、何とかしたいという思いが募っていたのだといいます。
そんな時に受けたのが「まごころ市の店長になってほしい」というオファー。絶好の機会だと快諾し、ここから店長生活がスタートします。
まごころ市のメイン商品は旬のお野菜と果物。地元の農家さんたちの自信作で、商品棚は季節ごとに違った賑わいを見せています。足しげく通うと、旬のものが長く並んでいるのに気が付くのですが、これは細見さんの仕掛け。
作付けの時期をずらし、旬の時期を伸ばす、そして価格も安定させる一石二鳥のやり方です。従来の栽培方法を変えるのは農家さんにとっても大変なこと。実現できたのは、細見さんが農家さんと築き上げてきた良好な関係があってのことでしょう。
他にも、都会の飲食店経営者から「買った野菜が美味しい」と指名買いが入るなど新たな商流も生まれ、開発したカレー焼きそばの袋麺は月に6千食を販売、売上は右肩上がりで成長しています。
それでも「地元の人に使ってもらえるのがすごく嬉しい」と笑う細見さん。今ではめっきり見なくなった八百屋のように、話をしながら買い物ができる。そんな小さくも懐かしいお店で、皆さんの来店を首を長くしてお待ちしています。