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由良愛 人をつなぐ 日比 道栄さん

宮津で「輝く人」を紹介する「MY-PLACE」。
(広報みやづ 2021年8月号 No.780)

日比道栄さん

「おかえり」「こんにちは」丹後由良駅で通る人に優しく声をかけるのは、駅舎でカフェ「Anne Shirley」を営む日比さん。鉄道と地域を結ぶ玄関口から地域を見守っています。

福知山出身の日比さんは結婚を機に由良にお引っ越し。保険会社の営業として働く中、バレンタインなどでお客様に配っていた手作りお菓子が好評で、お菓子作りに熱中するようになりました。
 
日中は営業の仕事をしているので、お菓子作りができるのは夜しかありません。夜中に作業をしていると道具を持ったまま寝そうになることもあったといい「両親と住んでいたので、うるさいと叱られることもありました」と照れ笑い。
 
そろそろ家の外にキッチンが欲しいなと考えていた時に、近所の人から聞いた丹後由良駅にスペースがあるとの噂。由良観光協会に問い合わせると貸してもらえることになりました。

こうして2007年に生まれたのが「駅カフェAnne Shirlry」。日比さんが好きな赤毛のアンの主人公から名前をもらったのだそうです。地元の食材を使った自慢のスイーツのほかしっかり食べられる食事も提供しています。一度ご家庭の都合で休止していましたが、2017年に再オープン。休止の間に保険会社は退職され、現在はカフェを専業にしています。
 
丹後由良駅にカフェができたことで、時には1時間ほど待たないといけない駅で一息つけるようになりました。また、地域に住む一人暮らしのお年寄りも気軽によれる場所を作りたいという願いも叶えることができたといいます。

みんなに綺麗な由良を知ってほしいという日比さん。観光客の中には由良を気に入って何度も来てくれる人もいるといい、神社の境内を掃除してくれる市外の方も!「うまく繋がりを作れたら」と地域を思う日比さんはこれからも駅で明るくお出迎えしてくれます。