楽しく、自分らしく 加藤 泰一さん
宮津で「輝く人」を紹介する「MY-PLACE」。
(広報みやづ 2021年11月号 No.783)
車・バイク・DIY、男なら一度は憧れる趣味の数々。気になったらやってみるを繰り返し、色々できるようになったと語るのは、加藤理髪店の3代目加藤泰一さん。目を惹く小洒落た気になるお店の楽しく生きるオーナーをご紹介します。
祖父が開業した宮津の地。理容師の両親を見て育ち、自然と自分もこの店を継ぐものなんだと思っていたという加藤さん。高校卒業後は父と同じ豊岡のお店に行き、5年間の修行の後、宮津に戻り家業を手伝うことになりました。
3年前に父が引退し、オーナーになった加藤さんは、思い切ってお店を改装します。「何歳になっても、加藤さんのところの息子さん。それはそうなんやけど、自分は自分やしとずっと思っていて」
自分らしさを求めて、壁紙などの内装をできる限り自分でやってみた結果出来あがったのが今のイケてるお店。改装の効果か、10~30代の若いお客さんが増えたそうです。
チャレンジ精神が旺盛な加藤さん。56歳になった今でも、バイクに興味が出たからとすぐに免許を取得し、中古のバイクを一から修理して乗れるようになりました。
その勢いは街の活性化にも向けられます。京都丹後鉄道の婚活列車の企画、同級生で決起した燈籠流し花火大会のチャリティグッズ販売など、みなさんも一度は目にしたことがあるのでは。
また、同志で立ち上げたグループ「カミング」では老人ホームや自宅で介護を受けている方への出張散髪サービスを提供しています。さっぱりして気持ちよさそうな顔をみるのがとても嬉しいのだとか。
「あのおっちゃんいつも楽しそうやなって思ってもらえたら最高やね」と豪快に笑う加藤さん。土地柄的に人の目を気にしてしまうところもあると思うけど、自分が楽しそうだと思ったことは一回やってみてほしいと語ります。楽しいことを探しにいく前向きなライフスタイルは、見ているだけで背中を押されますね。