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車を降りて船に乗ろう!〜「迎春パーク&クルーズ」で特別な初詣を〜

宮津には、船で海から向かう、ちょっと特別な初詣があります。「迎春パーク&クルーズ」は、天橋立へ初詣に訪れる多くの人のために、お正月の三が日(1月1日~3日)限定で運航される遊覧船。宮津・天橋立・一の宮の3つの桟橋を結び、人気の「元伊勢籠神社もといせこのじんじゃ」へも楽々アクセスできます。海を渡って1300年の歴史ある神社に参詣するなんて、いにしえの時代のようでなんともロマンチック。今回はそんな、いつもと少し違うお正月の過ごし方をご提案します。

カモメとともに、渋滞のない海をスイスイとゆく

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天橋立の両岸に位置する文珠エリアと府中エリアを片道12分で結ぶ遊覧船は、初詣や観光の強い味方。というのも、例年お正月の天橋立では、元伊勢籠神社を訪れる多くの参拝者で国道178号線が大渋滞になるのです。その混雑ぶりは、天橋立観光協会によれば、3km進むのに1時間かかったこともあるほどだとか!「じゃあ車を停めて徒歩で」といきたいところですが、立ちはだかる駐車場待ちの壁…。 
このお正月渋滞に悩まされず、初詣と天橋立観光をゆっくり楽しめるのが「迎春パーク&クルーズ」の最大の魅力なのです。しかも料金は、宮津桟橋⇔一の宮往復で大人2,000円/こども1,000円とリーズナブル。天橋立桟橋での途中下船も可能なので、2,000円で府中エリアと文珠エリア、2つの観光拠点を満喫できちゃうというわけです。
今回はこの「迎春パーク&クルーズ」を賢く使って、1日で元伊勢籠神社&智恩寺への参拝と絶景スポットをめぐる欲張りプランをご提案!ぜひ、お正月の計画にお役立てください。

「初詣×観光」満喫クルーズに出発!

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おすすめしたいのは、宮津桟橋 ⇒ 一の宮 ⇒ 天橋立桟橋 ⇒ 宮津桟橋の順にめぐるルートです。まずは、出発地点の宮津桟橋まで徒歩3分の場所にある「道の駅 海の京都 宮津 立体駐車場」に車を駐車。ここで、さらに嬉しい情報です。なんと、迎春パーク&クルーズのチケットを購入すれば駐車料金が終日無料に!これは利用しない手はありませんよね。さあ、車を停めて船に乗換え、いざ初詣に出発!

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【10:30 宮津桟橋出発】
元伊勢籠神社のある一の宮へ、天橋立桟橋を経由して向かいます。ここでさっそくの注目ポイント。宮津湾から天橋立の内海に入る際に必見の、「廻旋橋かいせんきょう」です。廻旋橋とは天橋立の南端と文珠地区をつなぐ橋のことですが、大きな船が通るときには橋が中央で2つに分かれ、ぐるりと90度旋回するのです。陸から見る機会はあっても、船の上から見られるのはかなりのレア!船を迎え入れるようにゲートが開く様子は迫力満点で、絶好のシャッターチャンスですよ。

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【10:57 一の宮到着】
天橋立桟橋を出発して、風光明媚な松並木を眺めながら阿蘇海を進むこと12分、一の宮に到着です。ここでいよいよ最初の初詣スポット、元伊勢籠神社をめざします。といっても、桟橋から神社までは歩いてほんの5分ほど。

神代からこの地を見守る元伊勢籠神社へ

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元伊勢籠神社は、その名の通りお伊勢さんの元とされる神社。伊勢神宮が現在の三重県伊勢市に創建される前に、天照大神が四年間この地に住まわれたと伝えられています。日本全国にある元伊勢神社の中でも特に伊勢神宮とのつながりが深く、高欄に設えられた「五色の座玉すえたま」は、伊勢神宮御正殿と元伊勢籠神社にしかないものだとか。
また、籠神社の奥宮、眞名井神社はパワースポットとしても有名なので、あわせて訪れておきたいところです。
お正月には参道に長さ7メートルものジャンボ破魔矢と絵馬が飾られ、矢と矢の間を通り抜けると一年間無病息災であると言われています。

天に昇る龍の姿は、「見る縁起物」

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初詣で一年の感謝と祈願を終え、つづいては傘松公園へ。ここは高台から天橋立を見晴らす、言わずと知れた絶景ビュースポット。一度はこの展望所から「股のぞき」に挑戦した人も多いのでは。傘松公園から眺める天橋立は、天へと昇る龍のように見えることから「昇龍観」と呼ばれています。勢いよく右肩上がりに昇る様子が「縁起がいい」とされ、まさにお正月にはぴったりの絶景です。

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さて、初詣と絶景を満喫したら、そろそろお腹も満たしたいところですね。宮津が誇る冬のグルメといえば、やっぱり海鮮!府中地区には、新鮮な海の幸をランチでいただけるお店がたくさんあります。この時期とくにおすすめしたいのは、宮津が発祥と言われる寒ブリのしゃぶしゃぶ、通称「鰤しゃぶ」。それから、コクと甘みがギュッと詰まったアオリイカがどっさり載った「イカ丼」などなど。丹後の海が育んだ冬の贈り物を、贅沢に味わってください。
※三が日の営業については各お店にお問い合わせください。
※鰤しゃぶ、イカ丼は基本的に事前予約が必要となります。

宮津の鰤しゃぶ、地イカ記事はこちらも読んでみてください▼

ユニークな扇子のおみくじで1年を占う

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【13:15 一の宮桟橋出発】
再び一の宮から船に乗り込んで、向かうは「三人寄れば文殊の智恵」でおなじみの智恩寺。ちなみにこの、一の宮 ⇔ 天橋立桟橋間は15分ごとに船が出ているので、とっても便利です。

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【13:27 天橋立桟橋到着】
初詣といえば、一年の吉凶を占うおみくじが欠かせませんが、ここ智恩寺のおみくじはちょっとユニーク。おみくじが、扇子の形になっているんです。その名も「すえひろ扇子おみくじ」。扇子を広げると大吉、小吉など吉凶が書かれているのですが、もはや凶が出たとしても、なんだかおめでたい気持ちになれる縁起の良さがありますよね。境内の松の木には、参拝客が結んだ扇子が鈴なりにぶら下がり、なんとも風情のある景色を楽しむことができます。
そしてお正月の三が日は、文殊菩薩が御開帳される特別な日でもあります。普段は秘仏とされる文殊菩薩の姿を拝める、一年に三回しかない機会のひとつ。お正月にふさわしい、良いご利益がありそう!

〆はビューランドで、南北の絶景をコンプリート

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文珠エリアの絶景ビュースポット「天橋立ビューランド」では、傘松公園とは反対側から天橋立を一望。ここから眺める天橋立は、龍が降臨するように見えることから、「飛龍観」と呼ばれています。なるほど、まさに龍が大胆に体をうねらせながら、こちらへ向かってくるような迫力…!見る角度でこんなにも表情を変えるなんて驚きです。

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そして最後に、この時期だけの特別な絶景を。雪に覆われた、冬の天橋立です。一面に真っ白な雪をかぶったその姿は、普段とはまるで別もの。室町時代に雪舟が描いた、水墨画の天橋立図そのものですね。ですが、こればっかりはお天気次第。「神のみぞ知るところ」と、運を天に任せることにしましょう。

【15:42 天橋立桟橋出発】
さて、いかがでしたか?普段なら車やバスを利用してものんびり楽しめるコースですが、お正月となると混雑が避けられないもの。「迎春パーク&クルーズ」を上手に利用して、初詣も観光も思い切り楽しんでくださいね!

<制作協力>
天橋立観光協会

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