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「三人寄れば文殊の智恵」でお馴染みの智恩寺

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智恵を授けてくれる文殊様で有名な「智恩寺」は、受験や資格試験の合格を目指す参拝客がたくさん訪れる寺院です。重要文化財の多宝塔や丹後地方最大の三門など、歴史的な建造物も魅力的!!  そして、境内の松の木にぶら下がる謎の扇子とは…? 今回は「三人寄れば文殊の智恵」でお馴染みの智恩寺の魅力に迫ります。

智恩寺ってどんなとこ?

天橋立からほど近くにある智恩寺は、日本三文殊のひとつとして知られており「切戸の文殊」または「九世戸の文殊」と呼ばれる文殊菩薩の霊場。
国宝である雪舟作「天橋立図」にも描かれている古刹です。

智恩寺には建立の由来や伝説が記されている九世戸縁起という書物が残されており、これによると日本国土創成時に、この地で暴れていた悪龍を鎮めるために中国の五台山から智恵第一の仏様である文殊菩薩をお迎えし、悪龍を教化され善龍にしたと伝えられ、その様子は毎年7月24日に開催される出船祭で演じられます。

境内には本堂をはじめ歴史的な建造物も多く見どころ満載のお寺です。

しっかり見たい!智恩寺の名建築!!

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智恩寺入り口にそびえ立つ大きな三門は、丹後地方最大で京都府の指定文化財に登録されています。
1767(明和4)年に再建され、その際に要した大工はなんと延べ8,780人。細部にいたるまで本格的な唐様(禅宗様)が細かく施されているのが見どころ。
楼上には釈迦如来像と十六羅漢が安置されており、再建時に後桜町天皇から黄金を下賜されたことから「黄金閣」とも呼ばれています。

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国の重要文化財に指定されている多宝堂は、室町時代に丹後国守護代で府中城主であった延永修理進春信が病気の全快を感謝して建設されたものとして伝えられています。
左右に大きく広がるこけら葺(木の薄板を幾重にも重ねて施工する日本古来の伝統的手法)の屋根は軒反りが美しく、室町時代のものとして丹後地方で唯一の建築物です。

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文殊堂は宝形造と呼ばれる、わずかに照り起りを帯びた優美な屋根の形が特徴です。本堂である文殊堂には智恵を授けてくださるご本尊の文殊菩薩が祀られていますが、秘仏とされているため、お姿を拝むことができるのは、年に一度の御開帳日にあたる文殊堂出船祭(7月24日)と、御顔のみが開かれるお正月の三が日(1月1日~3日)、十日えびす(1月10日)のみになります。

松の木にぶら下がる鈴なりの扇子

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智恩寺の境内を歩いていると、松の木にいくつもの扇子がぶら下がっています。気になってよくよく見るとさまざまな吉凶が書かれているではないですか!
これは扇子の姿をした「すえひろ扇子おみくじ」と名付けられたおみくじで、扇を広げると吉凶がわかる一風変わったおみくじです。占った後は縁起の良いモチーフを気に入って持ち帰る方もおられるそうですが、多くの方は境内の松に結ばれた扇子が風に揺れる風景をみて、同じように結んでいかれるそうです。
鈴なりにぶら下がる扇子の姿に思わず風情を感じます。

智恵を授かる「智恵の餅」

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天橋立の名物といえば「智恵の餅」。智恵の餅の歴史はたいへん古く嘉暦年間まで遡り、食べると智恩寺の御本尊である文殊菩薩の智恵を授かるといわれています。
智恩寺山門前に並ぶ四軒茶屋(吉野茶屋・彦兵衛茶屋・勘七茶屋・ちとせ茶屋)のみでいただくことができる、親指サイズのお餅にたっぷりのあんこがのったご利益があるありがたいスイーツです。
ぜひ一度味わってみてくださいね。

<データ>
智恩寺
宮津市字文珠466
TEL:0772-22-2553
拝観時間:拝観自由
拝観料:無料 ※駐車場は有料
ホームページ http://www.monjudo-chionji.jp